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2011年6月17日 (金)

石転び沢@滑落!

Cimg0241 隊長 :あっ、 ピッケル放すなぁー。

隊長が差し出した手が、ガスの中に消えていった。

石転び沢の標高差は、ほぼ1000m。梅花皮(かいらぎ)小屋で、Nさんが持参してくれた焼肉で昼食を摂った直後の滑落でした。 小屋の直下300~400mの傾斜が一番キツク、アイゼンを装着しても今日の雪の状態では危険な状態だと感じました。 隊長の判断で、ジグザグに危険を回避しながら下山をはじめて数十メートル下山した地点で、振り向きざまに頭を下に滑落・・・・。

2011/6/9(木)

《温身平(ぬくみだいら)》Cimg0260_edited飯豊山荘 からほぼ20分、林道歩き。飯豊連峰が見え始めてきます

Cimg0218_edited石転び沢出合いまで3200m

《ニリンソウ》Cimg0220_edited 雪解けが始った処から春が訪れて来いてます

Cimg0221_edited 休憩 ブヨが・・・。 水分補給をしながら、虫除けをシューッシューッ

Cimg0222_edited

Cimg0224_editedようやく、雪上歩き~~~

Cimg0225_edited 行く手にクレバスがパックリ!! 夏道にコースを取り直して前に進みます

《石転びの出合い :左=石転び沢 右=門内沢》Cimg0228_edited出合いの目印になっている岩石は雪の下に埋もれています。今年の積雪の多さが分かるぅ~。。。腹ごしらえと、アイゼン装着、風よけに合羽を着て、イザ・トライ!!

Cimg0229_edited

Cimg0230_edited岩のようなデプリがドカン!石ころがあちこちにバラツイテ! 前方には、雪崩の跡がクログロと!

Cimg0232_edited 後方の二人を待って、上からの落石に注意しながら、立ったままの休憩。

Cimg0234_edited  雪崩の左側には、スリットが確認できるので、雪崩れた部分を歩くしかない

Cimg0236_edited 1500m地点で、大休憩。バナナ・パン・水分を補給 中ノ島が、ほんのチョッとだけ確認できます

《中ノ島上陸@tuba姐》Cimg0237_edited

Cimg0238_edited

Cimg0239みえたぁ~!みえたぁ~!梅花皮小屋。 ココからが、正念場。 頑張るぞー。

《山頂の展望》Cimg0245

Cimg0244

Cimg0246 ガスの中のファンタジー?!

4回目のチャレンジで石転び沢を登り梅花皮小屋をGET!したNさん。 Nさんの3回目に同行したtuba姐でしたが、今でもハッキリ記憶していますが・・・。そんな、あれやこれやを笑いながら焼肉をモグモグ。 昼食会で大盛り上がりの中、横浜から石転び沢を登ってきたカップルが小屋泊まりすると言って情報収集をはじめた。質問には全て応答し、下山の時が来た

《上から見た石転び沢:下山ルート》Cimg0253 ここから数十メートル下ったところで滑落!!

頭を下に仰向けで滑落。 登って来た記憶と経験とが一瞬で鮮明になった。 ピッケルを放したことに気づき、左に視線をやった。

左に寄り過ぎてはいない事を確認。左手に力を込めてあがきにも似た行動をとって見た。

身体が回転し、頭が上になった。ピッケルは、私の後から付いて来ているのが分かったが、上手く掴めない、滑落していくルートの先に中ノ島が視界に入ってきた。一か八か、アイゼンで止めてみることにしたが、跳ね飛ばされて止められなかった。

反動で、腹ばいで滑落が始った。

しめた!ピッケルが見える。 ピッケルの綱を手繰り寄せ、掴んだ。 ピッケルに全身の力を込め停止の姿勢をとった。ヅルヅル~~~~~ピケッケルの跡が見える、ズルズル~~~。身体をピッケルの上に乗せることができた。 

止まった。

体勢を立て直すことに専念。

アイゼンで足元を固定し、ガスで見えない二人に”大丈夫だよーー・怪我はしてないよーー”を数分間、連呼! なにやら、声が聞こえたので、叫ぶのは止めた。

高度計は1620m。 標高差200mの滑落だった。

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飯豊連峰・周辺」カテゴリの記事

コメント

あ~もぅ~読んでるだけで
ハラハラドキドキです
ホントにケガなくて良かった

投稿: みっこけ | 2011年6月17日 (金) 22時32分

おっ~~ びっくり
この記事を書いているって事は無事だったということね。本当に無理するんじゃないよ。
ニューパソコンのセットアップ中に覗いたら、これだも。びっくりです。

ps 2時間前に宅急便で届いたばかり ピカピカのPCより。

投稿: けいあん | 2011年6月17日 (金) 22時46分

あららら・・・最悪、下りで滑落しかも頭が下で、ピッケルが手元に無い。途中の状況が良く見えていましたね、其れが自分を助けたのでしょう。アイゼン引っ掛けて飛ばされた時に岩が無くて好かったね。普段のカメラ撮影体制で培った目線が生きてきたようです(^_-) とりあえず無事ご帰還おめでとう。\(^o^)/

投稿: 西町小 | 2011年6月18日 (土) 12時47分

みっこけ さま

心配してくれて(^-^;
ありがとう♪
致命的な怪我もなく下山できました
強運にすがるのも、これまでかもです。

山歩き、まだまだ楽しみまぁ~~~す♡

投稿: tuba姐 | 2011年6月18日 (土) 19時13分

けいあん さま

新品のPC、イイなぁ~

驚かせて o(_ _)oゴメンなさい。
必死で停止を試みました。
結果は、今日も山歩きの元気な姐ちゃん!

只今、安全登山中!!

投稿: tuba姐 | 2011年6月18日 (土) 19時20分

西町小さま

事故の多い石転び沢で、最悪の状態での滑落でした。
ガスって、視界が薄ぼんやりと映像がゆっくり逆回転してくれたのが、パニックに陥らずに冷静に判断できたのかもしれません。
諦めずに事態に体当たりでした。

嬉しいコメント、ありがとうo(*^▽^*)o♪

投稿: tuba姐 | 2011年6月18日 (土) 19時31分

すごいな~
私だったら骨の1本は折れていただろうな~

いやそれ以前に、ここには立ち入りませんね。

投稿: もうぞう | 2011年6月18日 (土) 19時45分

tuba姐さん
新聞種にならずにまずは助かったことに心から感謝ですネ!
小生、過去4度ほど石転び沢、そして門内沢も経験有りますが
10年ほど昔ですが毎年林道開通直後、当時は大体5月の末近間でした。
老婆心ながら6月の方が一般的に危険要素が多いと思っています。
夏道が出るような時期の方が条件があまりよろしくない!?
もう少し時期が早い方がアイゼンの利きも良いのでは?
(勿論その日の気象条件によりますが)
いずれにせよ無事生還できたのは、神様の思し召しです。
私も2度ほど滑落体験有りますが、正直技術的、体力的稚拙さが原因でした。
ザイルワーク始め技術も日々変わってきています。
本気で技術の向上を目指すなら莫大なお金をかけても
プロ中のプロに教わることです。
昔取った杵柄の所謂、山ヤさんでは現在ほとんど
通用しません。技術も山道具も日々進化しています。
大事なtuba姐さん 敢えて今日は苦言を呈しました。

投稿: 輝ジィ~ジ | 2011年6月18日 (土) 20時09分

tuba姐さん…
凄い山を登ったり降りたりしているのですね、ビックリです
読んでいて、実際TVでみるような危険な光景が…姐さん、写真を撮っている余裕もあるしw凄すぎ
頂上の景色って凄くて感動ものなんでしょうね

投稿: pi | 2011年6月18日 (土) 21時48分

Σ(゚д゚lll)アブナッ !。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。わ
ぁ~怖い、怖い無事で何よりです。
想像するだけで身体の震えが止まらないょ~
余裕で写真を撮っている姐さんは凄い、ビックリ

投稿: サクラ | 2011年6月19日 (日) 09時09分

衝撃です
まるでドラマを観てるようです。そして私の心はこの衝撃を引きずってます。こわ
その数日後何もなかったかのようにRM隊を山に連れて行ってくれました。岩場の手の着き方 草の根・木の根・ロープの持ち方etc.真剣に何度も言ってくれましたね あの精神の切り替え参りました。脱帽 

投稿: のりか | 2011年6月19日 (日) 10時14分

輝さま

貴重な経験をコメント頂きありがとうございます。
今後の私へのアドバイスにも、心より感謝いたします。

ゲートの開通は、前週の土曜日でした。
クレバスのパックリの多さも、この度が始めて。
残雪の下を流れる、ザーザーの水流の音も始めて聞きました。
全てのコンデションが初体験。
何時にない緊張感を感じながら、アタックしたのですが、このザマです。

輝さまに、貴重なアドバイスを頂いたことは、技術的な面も含め、私自身の山歩きを考え直す重要なポイントとして、私自身を見つめております。

私を、見守って下さいまして、
ありがとうございます。

投稿: tuba姐 | 2011年6月19日 (日) 19時30分

もうぞう さま

石転び沢で、MAX難儀な経験してしまいました。
ほぼ無傷で下山することができて、普通に生活が出来るのとを、心より喜んでいます。
今年の“石転び沢”は、終了しました

投稿: tuba姐 | 2011年6月19日 (日) 19時40分

サクラちゃん

驚かせて、m(__)mゴメン。
ピッケルの確保が甘かったと思います。
一つのミスが、重大事故につながる事を身に沁みています。
安全登山に心がけます。

コメント・ありがとう(o^-^o)

投稿: tuba姐 | 2011年6月19日 (日) 20時08分

のりか ちゃん

姐はヒヤリ、ビックリなどの経験をしながら、無理な山歩きはしないようにしています。
今回は、私のミスです。

そんな経験を、のりかちゃん達に何度も繰り替えし教えながら、目標をGET!できればイイなぁ~です。

コメントに感謝!です(゚ー゚)


投稿: tuba姐 | 2011年6月19日 (日) 20時20分

piさま

山頂の景色を見ながら、まったり~♪
が、最高!
ピーカンだと・・・
http://kureopatora.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_62ba.html
↑こんな感じです

リアクションが遅くなってゴメンね^^;

投稿: tuba姐 | 2011年6月20日 (月) 08時20分

命あっての物種と申しますのでね。
花火星人もここしばらくはいろいろと思い悩んで
日々自問自答の毎日でしたが、やっぱり命より
大事なモノはありませんからね~。

いや~、それにしても石転び沢は怖いな~。。。
まぁtuba姐さんはダイグラ尾根を歩くくらいだから
体力的には問題無いとしても、やはり日帰りでは
足にかなり疲労が蓄積していたのではないかと
推測いたしますが・・・

それにしても、無事でなにより。

投稿: 花火星人 | 2011年6月20日 (月) 23時22分

花火星人さま

ハイ。
また無事に山歩きが続けることができました。
滑落した事態についてピリオドが打てないままですが、真摯に受け止めています。
ラッキーとかアンラッキーで片付けられない経験ですから・・・。

心配して頂いて、ありがとうございます(^^♪

投稿: tuba姐 | 2011年6月21日 (火) 13時24分

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